元塾講師による本のご紹介ブログ。大学入試参考書がメインです。

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吉川英治氏の三国志。文庫で全八巻。
「三国志演義」がベースなので、歴史に忠実、というわけではありません。
僕が言うまでもありませんが、文章がうまく、非常に「読ませる」ものとなっています。

高校2年生のとき、世界史がめちゃくちゃできる友人がいて、その人のお父さんが持っていた。
「面白いから読んでみて」というので、借りました。
「わざわざ人に本を借りる」ってことは滅多になかったのですが、なるほど、面白かった。この前に、横山光輝氏のマンガ版を読んでいたのですが、文章で読むとまた格別だった。
漢文調が混じり、文体も雰囲気を出している。
漢文を敬遠している今の子供たちに是非読んでほしい!

一番の盛り上がりは、やはり赤壁の戦いでしょうか。最高の軍師達による頭脳戦。これぞ三国志、と言いたくなります。

そうそう、玄徳の子に劉禅というのがいるのですが、少なくとも「演義」の記述は、意志薄弱な愚か者。いいところ全くなし。
こいつのせいで蜀はダメになったのじゃ!
横山光輝氏の漫画のラストにも登場します。
(60巻の表紙を見ただけで泣ける…)

司馬昭と劉禅とのやりとりは、劉禅の愚かさが痛々しいほど伝わってくるエピソードである。
興味のある人は、Wikipediaを見てみてください。漫画だと、また憎たらしい容姿をしてるんだ、これがw
初めて読んだ小学生のころ、蜀の武将達の無念さに心底同情しました。
マンガは60巻だけど、これもおすすめです。よろしかったら、漫画喫茶なんかで読んでみてください。

吉川英治氏の三国志は、孔明の死で幕を閉じます。
孔明の死は蜀の終わりでもあったのです…
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