元塾講師による本のご紹介ブログ。大学入試参考書がメインです。

2018/11123456789101112131415161718192021222324252627282930312019/01

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
チョイスの記事一覧
高3生の数学の授業と、チョイス新標準問題集(1)
高3生の数学の授業と、チョイス新標準問題集(2)
高3生の数学の授業と、チョイス新標準問題集(3)
高3生の数学の授業と、チョイス新標準問題集(4)



数研出版の「クリアー数学」(受験編)が教材だった、僕が高3生のころの授業。

生徒はあらかじめ問題を割り当てられる。(家で考えられるように)
※解説集は別冊になっており、生徒には渡されません。
担当の生徒は黒板に出て解き、みんなの前で説明をしなくてはならない。
解説に誤りや不足があったら先生がつっこみ、コメントする。

予備校で現役生見てたり、ブログで話聞いたりしてると、こういう授業されてるとこ、意外とあるんだなと気づいた。

こういう形の授業にはいろいろ問題点がある。
下に書くのは僕の実体験である。
こんなことを書いて注意を促したいほど、マイナスの面があるのである。
あ、深刻な話じゃないんで、笑い飛ばして結構です(笑)

これを読まれてる高校の先生方、
きちんとした指導ならきちんとした授業になるので、怒らないでください。

数研出版の問題集で、こういう授業を受ける現役生!
もしも以下のような感じならちょっと注意したほうがいいよ(解説が配られればまだ良いのだが…)
時には完全自習することを決断したほうがいいかもしれない。


・その1
「式と計算」で始まる
クリアーは解説はないが、最後に答が書いてある。
計算なので、類題をチャートなどで調べやすい
苦手な人も、友達に教えてもらう
授業は始終なごやかな雰囲気で進む
6~7人が黒板に出て解き、説明をする
使う公式などを色チョークで強調する生徒もいる
みな、答は合ってることを巻末解答で確認しているので、得意顔である
授業後は生徒が
「いやー、公式忘れてたとこあったよー」
「計算遅くなっててまずいわ」
などと軽口を叩いている
こう言えるのも余裕あってこそ、である

人間、本当に追い詰められてたら自虐もできない
(ということを後に知った)

・その2
最大・最小問題で早くもつまずき始める
ここは複数分野にまたがり、やっかいなとこである
解けない生徒が出てくる
授業後に「俺、この問題当たらなくてよかったわー」という声が聞かれる
解けない人に対しては、先生が「次の授業までの『貸し』ね(来週までに考えておけ、ということ)」という

・その3
解けない生徒はどうしても解けない
とる道はとりあえず2つ考えられる
(1)数学ができる友達に聞く
(2)参考書で調べる


(1)の道→
「受験は個人戦」
みな自分のことで精一杯であるので他人に教える余裕はない
(2)の道→
4STEPは解説ない
チャートにも載ってない…\(^o^)/

が、誰かが良いアイデアを出す
(3)の道→
「赤本に解説のってるんじゃね?」
そう、「クリアー数学」は大学名が書いてあるので、赤本で調べられる。
しかし、赤本に収録されていない年度だと、本格的に\(^o^)/

また良いアイデアが出る
(4)の道→
「去年の先輩のノート見せてもらえばよくね?」
しかし、去年の先輩が使っていたのは「クリアー数学」ではなく、「メジアン数学」であった
\(^o^)/

・その4
生徒が黒板で解き、解説するということだが、
当然のことながら生徒には個人差がある
数学が得意でも他人に説明するのは下手、という人もいる
字が汚い、声が小さくて聞こえない、という場合も
これは仕方ない
塾の先生だと問題だが、素人の高校生だからね
が、こういう風に授業が進められる生徒たちはたまったものではない

模範解答が配られないので、受験期に最も重要な(特に国立で)「答案の書き方」の練習ができない
(まあ別冊解答も良いものじゃないんだが)
最初のうちは写せなかったり、理解できなかったりしたところを友人同士で補完し合うが、
それも段々無くなる

・その5
お茶の水女子大の不等式の問題であった
発表者の女の子が赤本を調べ、「答をつきとめた!」と嬉しがっている
しかし、式変形の意味がさっぱりわからないらしい
が、黒板に赤本のとおりに書く
発表者はわかっていないので説明できない
ただ(赤本に書いてあった)式をそのまま読むだけである

発表後の先生のコメントを僕は今でも覚えている
「そう、これはこうやるんですね」(終。次の問題へ)
『これ』という指示語は何を指すのであろうか?
『こう』という指示語は何を指すのであろうか?

先生は、他の問題に応用がきくように、着眼点・発想などを教えてくれるのではないのか
これなら、別冊解答集を渡せば先生はいらないのではなかろうか

この瞬間ぼくは授業を完全無視することとなった
「クリアー数学」は僕の発表の時以外、学校のロッカーに眠ることとなった
6月ころの話である
今思うと、もっと早くに見切りをつけておくべきであった

実はその問題は2変数の斉次式に関するものであった
その式は見かけはごついが、落ち着いて見れば斉次式。これを見抜くのがまず大事である
そこに気づいたら「変数の比をとり、1変数にする」というのが定石である
そうすれば一気に見通しがよくなる

・その6
問題を解かない(解けない)発表者が増える
解かれない問題がたまっていく
休み時間に先生が来る
激怒する
「おまえたち、なんで解かないんだ!!」
一同黙りこくる
ちなみに、僕のクラスはみなやる気はあり、基本的に真面目な人々である
でも解けないもんは解けない
ヒントを与えるのならまだしも、そういうこともない
先生は強攻策に出る
解けるまで生徒を黒板の前で立たせる
生徒は考える(ふりをする)
1時間経つと縛めは解かれる
それが2回ほど続き、先生はあきらめ、解かれなかった問題は飛ばすことにする

・その7
難しい問題は解かれず、次々と飛ばされる
これでは問題集の網羅性もクソもない
もはや授業を聞いているのは、先生と(比較的)仲の良い「いい子ちゃん」だけである
あとの生徒はうつむいて「クリアー数学」を考えるか、別の問題集をやっている
もはや先生は怒らない
数学演習の休み時間には静かになり、クラスの雰囲気が重苦しい

・その8
11月で「クリアー数学」の授業は終わりとなる
半分以上解かれていないが、別冊の解答集も配られない
先生は「解かなかったおまえたちが悪い」と言った

・その9
12月はセンター演習である
O社の予想問題をやらされる
(正直、過去問や予備校系の方が良いんだが…)と思うが、ツッコミ所はそこではない

授業が始まると先生が来て問題を配る
そして(職員室へ)去る
60分経つと再び来る
解答・解説を配る
生徒は自己採点をし、解答用紙を提出する
これで授業が終わる

・その10
センター試験が終わり、登校日である
教室へ行くと数名の女子が教壇のところで泣いていた(点数が悪すぎて)
僕の隣の席の女子は、僕に向かって「やばいよーやばいよーやばいよー」と繰り返している
先生が来て、「だいじょうぶでーす!一発逆転ありまーす!」となぜかハイテンションでなぐさめて(?)いた

・ラスト
これ以上はとても書けません
ちなみに、僕のクラスは半分以上が浪人を選択しました
コメント
この記事へのコメント
うちの数学の先生も週1~2ぐらいで黒板に書かせるけど突っ込まれまくるから解説○写しだと意味ないんだよな‥
2012/06/04(月) 20:15 | URL | #KtOtvm9U[ 編集]
素晴らしい 教師の鏡だ
2012/08/29(水) 19:45 | URL | #-[ 編集]
あれこれうちんとこの学校かな?
2014/05/26(月) 01:02 | URL | #-[ 編集]
承認待ちコメント
このコメントは管理者の承認待ちです
2016/09/30(金) 21:50 | | #[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://faceman29.blog62.fc2.com/tb.php/166-1068b761
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。