元塾講師による本のご紹介ブログ。大学入試参考書がメインです。

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「論語」の話(ちくま学芸文庫)


◆中国古典の碩学・吉川幸次郎氏の書かれた本。「論語」についてです。
◆NHKの講義を活字にしたものなので、非常に読みやすいです。
大学生にもお薦めだし、高校生でも十分読める。
高校生は1年のときに「論語」を習うだろうけど、この本も読むといっそう興味が湧いてくると思うよ。

◆論語の本文から面白いところをピックアップして解説する、という感じです。
(もちろん現代語訳もついてるので漢文に不慣れな人も読めるようになっている)

◆この本の特徴は、過去の人がどのように論語を読んできたか(享受してきたか)について書かれていることです。
論語というのは、使われている漢字は易しいのだけど、含蓄深く、解釈も人によって様々に異なるのですね。
荻生徂徠・伊藤仁斎といった江戸期の優れた儒学者がどう論語を読んできたか、
その独創的な読みを吉川氏はしばしば取り上げます。
◆本居宣長―国学で有名な人で、論語には批判的であったのだが―
彼は実は論語を相当丹念に読んでいた、というようなことも述べられている。こういう横道にそれるようなところも面白い。

◆また、論語本文の語学的な解釈だけではなく、孔子の生きた時代背景がわかりやすく書かれているよ。
孔子を取り巻く当時の政治的状況彼の人生は決して順風満帆ではなかったこと弟子との交流、などなど、
興味深いエピソードが満載だ。
こういうのは高校の教科書じゃなかなか知り得ないからね。これらを知ると論語が身近に感じられるだろう。

◆著者の論語への愛が感じられていい本だよ。僕はこの本を読んだらいっそう論語が好きになった。
1講1講短いから、ちょっとずつでも読めるようになってるよ。
◆漢文なんて堅苦しいと思わず気軽に読んでみてください。
理系で、高校で漢文あまり習わなかった人にも手にとってほしいです。
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