元塾講師による本のご紹介ブログ。大学入試参考書がメインです。

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難関大(東大・京大・東工大など)や医学部用の物理参考書プランです。

易しい参考書や、個々の参考書の情報については、
大学受験生のための物理参考書(初級から中級)
大学受験生のための物理参考書(中上級から上級)
も参考にしてください。

なお、センター物理は二次試験の問題とは相当に出題傾向が異なるので、以下の問題集だけでは十分な得点が望めないかもしれません。

難関大志望者であっても、センターを甘く見ず、センター物理用の問題集(過去問や予備校の模試問題集が手っ取り早い)で訓練しよう。



<難関大用プラン>
[1]基礎から応用まで幅広く
理系標準問題集物理(駿台文庫)


[2]大学入試・中堅~難関レベル
大学受験精選物理I・II問題演習(旺文社)

実戦物理1・2重要問題集(数研出版)

名問の森物理(河合出版)


[3]力学・電磁気の補強に(必須ではない)
為近の物理1・2 合格へ導く解法の発想とルール―力学・電磁気(学習研究社)



プランとしては、「[1]をやった後に、[2]のうち1~2冊」となります。
[3]は必須ではないが、基礎概念の説明がうまい(特に電磁気の箇所)。独学で勉強する人に役立つだろう。
また、「入試問題演習」までやれば到達度は難関大合格レベルだぞ。

◆[1]は基礎的な問題も含まれるが、おろそかにしないように。このレベルがしっかりできれば模試の成績も安定する。
◆[2]の参考書の難易度としては、おおむね
 精選物理=名問の森の易しい問題
<重要問題集A問題
<名問の森の難しい問題
≦重要問題集B問題

くらい。
「精選物理」が国立標準レベルにあたるかな。「名問の森」には簡単な問題も入る。重要問題集は全体的に難しめ。
「精選物理」だけだと難関大には足りないので、橋渡しと考えよう。
 これらがしっかり出来れば入試物理はおおむねOK。とはいえ、物理は難問を理解するのに時間がかかるもの。
難問対策は予備校に行くなり、高校の先生に質問するなりして、なんとか頑張ろう!
◆[3]は、「基礎例題」は簡単。さらっと流す程度で。「入試問題に挑戦」「入試問題演習」は難関レベルだ解説が詳しいので、独学にも向くと思う。必須というわけではないが、力学・電磁気という頻出分野の補強に役立つぞ。



<東大用プラン>
◆基本的には、<難関大レベル>と同じ進め方。「理系標準問題集物理→名問の森+東大過去問」のコースで東大合格者の平均に達するでしょう。ただ、名問の森は電磁気の解説に癖があるのが難点
そのあたりは、解法の発想とルールあたりで補いたい。
とにかく、物理は理解が大事!
「なぜそのような式を立てるのか」「自分は何がわからなくて解けなかったのか」
を、解説を見てごまかさずに丁寧に追っていこう。

◆物理で差をつけたい人は、新・物理入門問題演習をやるのがよいかと。

ところどころ、微分積分が必要、または説明に微積が使われているところがある(単振動など)。
駿台の本としては微積の使用を抑えてあるので、そんなに気にならないが…
自分に合わないようなら、無理に微積を使わないでもいい。
大学物理につながる問題も含まれている。骨太で良い参考書だ。
実戦演習37題はすべて入試問題なので、時間が無い場合はこれを中心に解くのがいいぞ。
記述演習では、記述答案の書き方を学べる。これは相当に難しいので、力試しにピックアップして解くというやり方でもよいだろう。
◆なお、東大物理では、「記述演習」の模範解答のように素晴らしい答案を書くことは、まず無理でしょう。
(一般受験生のレベルを超えているように思われるし、なにより本番では時間的にきつい)
これは記述答案の理想型として、参考に見ておく、というのがいいように思います。



東大物理は近年は易化傾向にある。物理・化学選択の人は、物理を少し早めに終わらせて、化学に時間を掛けるのがいいだろう。(東大では物理よりも化学の方が大変なので)
東大物理は相対運動が頻出であったり、読解力が必要な目新しい問題が出されたり、と、やはり特徴的なところがある。
なので、早め早めに(少なくとも夏には始めたい)過去問をやっておくのがいいだろう。
普通の人は電磁気の学習が遅れるので、夏休みに力学中心に演習する、ということになろうか。
この段階では週に1~2問やるだけでもだいぶ違う。物理は「量よりも質」だ。解説を読み、しっかり理解できるまで、ごまかさずに考えよう。
過去問をやる際、秋以降は必ず時間を計ってやること。東大理科は時間との戦いだからね。
◆過去問としては、教学社の「東大の物理25カ年」を使うのがよいでしょう。

※25年全部やるのはきついが、少なくとも10年分は入試本番までにやりたいところだ。

また、駿台の東大模試を収録した「東京大学への理科」も役立ちます。やるとしたら冬から直前かな。

毎年7月頃に新しいのが出ています。売り切れることもあうので、やろうと思っている人は、購入だけは早めにしておきたい。

代ゼミの「東大入試プレ問題集」もなかなか。

これは9月ころ発売。
代ゼミの東大入試プレは、他科目はあまり良くないと思うが、理科は結構良い。特に生物の評判が高い。
化学はちょっと易しいかな?

売り切れないうちに早めに買っておこう。
コメント
この記事へのコメント
難系の評価をお願いします。
2011/03/29(火) 12:39 | URL | 受験生 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 難系の評価をお願いします。
入試のやや難~難レベル。「名問の森」と同レベルだけど、難系の方はこまごました小問が多く感じる。
この本で解くことになるのは、実質、例題の118問。
演習問題は解説がほとんどないのでやる意味はないです。
例題も解説は不足していると思う。おさえるべきポイントがはっきりしないので、頭に残りにくく、復習しづらい。「名問の森」をやったほうがいい。
難系は「癖のある本」だと思います。知名度は高いけど、それを良く使える人は限られると思うので、あえてとりあげませんでした。
2011/04/01(金) 08:36 | URL | みかん #-[ 編集]
ありがとうございます。
重要問題集の方が解説は詳しいんですね。
難系の評価は☆ってことでいいんでしょうか。
2011/04/01(金) 10:50 | URL | 受験生 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> ありがとうございます。
> 重要問題集の方が解説は詳しいんですね。
> 難系の評価は☆ってことでいいんでしょうか。
重要問題集も電磁気の解法なんかに癖があるんですけど、
読んで分からないほどではないですね。改訂されて補足説明も増えましたし。
難系は著者の頭がいいために、普通の人がよくわからないところを
すっ飛ばしている感じがします。
名問の森が出ているために評価が下がりますね。★くらいでしょうか。
2011/04/01(金) 11:00 | URL | みかん #-[ 編集]
為近解法と発想のルールについて
はじめまして。現在漆原の面白いほど+漆原明快で基本概念を勉強していますが、そろそろ終わるので次に管理人様が示された理標+名問に取り掛かるか、為近先生の解法と発想のルールにしようか検討中ですが、どちらがお薦めでしょうか?また、この本は名問の森の代用レベルになるのでしょうか?アマゾンのレビューを見るかぎりでは為近2冊でかなり高い位置まで成績を押し上げてくれるようですが…多忙な所申し訳ありませんが、教えていただだけたら幸いです。
2011/04/09(土) 13:47 | URL | 黒猫 #-[ 編集]
Re: 為近解法と発想のルールについて
漆原本は解法中心なので、その次にはどんどん問題を解いて訓練するのがよいですね。
とすると、理標+名問のほうが適していると思います。
解法と発想のルールは、問題集というより参考書的性格が強いので、
漆原本で学んだことを実践する、という感じじゃないですね。
「解法と発想のルール」をやるにせよ、とりあえずは理標優先ですね。
理標の出来具合を見て、次の本を決めるとよいでしょう。
2011/04/10(日) 21:00 | URL | みかん #-[ 編集]
解法の発想とルールの波動,熱編も良さそうなのですが、実際どうなんでしょうか。力学,電磁気編よりも基礎例題は易しいけど入試問題はさらに難しくなってる感じがしますが。
あと為近の物理演習って標準問題精講と同じようなものと考えてもらっていいんですか。標準問題精講よりは易しいみたいですが。
2011/08/01(月) 09:44 | URL | りんご #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 解法の発想とルールの波動,熱編も良さそうなのですが、実際どうなんでしょうか。力学,電磁気編よりも基礎例題は易しいけど入試問題はさらに難しくなってる感じがしますが。
ドップラー効果など、講義部分はよくまとまっていて使いやすいと思いますよ。教科書と合わせて読むといいです。
基礎例題は教科書の問レベルですね。
「入試問題に挑戦」は力学・電磁気より易しくなり、入試標準レベル。
一方、「入試問題演習」は難しいですね。難関大志望でしかも物理が得意な人用といった感じです。
普通の人は「入試問題に挑戦」までやっておけばいいかな。

> あと為近の物理演習って標準問題精講と同じようなものと考えてもらっていいんですか。標準問題精講よりは易しいみたいですが。
為近の物理演習はレベルは「難問題の系統と解き方」の例題くらいですね。かなり難しい。
解説は「標準問題精講」と似てますね。
一応、為近氏の授業同様「解法の必然性」を重視した本ということですが、
この本ではあまりそれが感じられずちょっと残念。

2011/08/03(水) 18:56 | URL | 藤裏薫 #-[ 編集]
物理のエッセンスはどうでしょうか?
エッセンス & 解法のルール

名問の森

東大過去問
は大丈夫でしょうか?
2013/03/04(月) 20:51 | URL | #-[ 編集]
Re: タイトルなし
エッセンスは電磁気がわかりにくいので薦めません。
物理の参考書は何冊か紹介しているので参照ください。
2013/03/06(水) 11:50 | URL | 藤裏 薫 #-[ 編集]
東工大志望なのですが、漆原の応用実践講座までで過去問に接続できるでしょうか?
2013/03/11(月) 14:10 | URL | ういえ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 東工大志望なのですが、漆原の応用実践講座までで過去問に接続できるでしょうか?
知識・解法としてはそれでよいですが、もう少し難問の演習量を増やすために「重要問題集」などで補強すると良いと思います。
2013/03/11(月) 16:36 | URL | 藤裏 薫 #-[ 編集]
北医志望
以前微積分基礎の極意について質問して回答頂いたものです、ありがとうございました。
物理についてなんですが、精選物理と名問の森どちらをやり込むかで迷っています。
これまでは入門問題精講、基礎問題精講をやり込みました。
名問の森に手をつけたのですが、レベルオーバーな気がして精講物理に変えようと思っています。
化学は北大入試で8〜9割取る力はつけたので、後は残り1ヶ月ちょっとで一気に物理を補強したいです。
物理は本番限りなく満点に近い点数を狙っているのですが、精講物理をやれば十分可能と言えるでしょうか。
2013/11/08(金) 23:30 | URL | 二浪 #qsvP4ThM[ 編集]
Re: 北医志望
> 以前微積分基礎の極意について質問して回答頂いたものです、ありがとうございました。
> 物理についてなんですが、精選物理と名問の森どちらをやり込むかで迷っています。
> これまでは入門問題精講、基礎問題精講をやり込みました。
> 名問の森に手をつけたのですが、レベルオーバーな気がして精講物理に変えようと思っています。
> 化学は北大入試で8〜9割取る力はつけたので、後は残り1ヶ月ちょっとで一気に物理を補強したいです。
> 物理は本番限りなく満点に近い点数を狙っているのですが、精講物理をやれば十分可能と言えるでしょうか。

北大は結構難しいのも混じるので、満点は保証しかねます。
というか、満点を安定させるのは名問の森でもきついかと。(本番だとどうしてもミスが出るので)
物理も8割~9割を安定させるのが良いのではないでしょうか。
この時期からだと、1ヶ月ちょっとで精選物理を仕上げ、センター後に北大の過去問を数多く解くのが現実的だと思いますよ。
2013/11/09(土) 04:42 | URL | 藤裏 薫 #-[ 編集]
返信ありがとうございます。
その方向で行きたいと思います。
理科9割取れるよう頑張ります!
2013/11/10(日) 01:37 | URL | 二浪 #qsvP4ThM[ 編集]
質問
いつも参考にさせていただいております
志望は東大理二です。
物理は分野別に学習を進めています。
力学は9月に入るまでには名問の森も三週ほどして定着させますが、
9月以降過去問にはいるのか為近の物理演習に入るのか迷っております。
物理は50点以上は確実にとりたいです。
アドバイスよろしくおねがいします。

もうひとつ解答の作り方で質問です
記述式の時に
単振動の問題でその運動の周期を聞かれ、
運動方程式を作って
a=-ω^2x
の形を作って、
T=2π/ω
として周期を求める時に、
『この運動の角振動数をωとすると、』
という文言は省略していいのでしょうか
名問の森だと省略していることが多いので本番もやっていいのか気になります。
2015/07/21(火) 18:32 | URL | きよせ #uV8bi1LQ[ 編集]
Re: 質問
過去問を優先して、夏のうちに3年分くらいやりたいところです。
ほんとは夏のうちに力学・電磁気の箇所をやっておきたいですが、力学だけでもいいです。
1問25分相当だと思います。
為近の物理演習は過去問5年くらい解いた後で良いでしょう。

> 『この運動の角振動数をωとすると、』
> という文言は省略していいのでしょうか
> 名問の森だと省略していることが多いので本番もやっていいのか気になります。

問題文で使われていない文字を持ち出してきたら、
それが何なのか説明する必要があります。
式の後に「(ωは角振動数)」と一言添えておきましょう。
2015/07/24(金) 16:03 | URL | 橘 薫 #-[ 編集]
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